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前略 羽鳥慎一様

前略 羽鳥慎一

 

2020年3月16日のモーニングショーでの貴方の発言は、間違っています。

厚労省からの通達で、新型コロナウイルス陽性患者でも軽症なら自宅待機も可能と言う指針が出たが、医師は通達がたくさん来すぎて読めないので把握仕切れていない」

との貴方のご発言ですが、それは全く間違っています。

 

通達のFAXが多すぎるから把握しきれていないと貴方に言ったバカ医師がいるかもしれませんが、そんな医者は管理者としては三流以下で、大部分の病院管理者は、隅から隅まで目を通しています。

 

ただ、厚労省の通達にもかかわらず、現場での最終判断は保健所長であり、市長や県知事なのです。

 

なので、厚労省の通達どおりに、コロナ陽性の軽症者を自宅待機させると、保健所の所長や県知事の判断によっては、その行為を非難され、処罰の対象になりかねないのです。

 

厚労省の通達に
「患者医師双方マスクをしている場合、その患者が後にコロナ陽性と判明しても、医師は濃厚接触の低リスクなので、診療停止の必要はなく、診療が継続できる」

とあっても、保険所長の判断では、自宅待機(診療停止)の通達が来ています。
実際そのような状況に追い込まれた医師もいますし、そうでない医師もいて、保健所の見解がまちまちなのです。

 

都道府県のさらに下の市町村の医師会が、その地区の保健所長とさらに市の行政側とできちんとすりあわせをする必要がありますが、全く動かないところが多く、痺れを切らして、日本医師会ガイドラインを出しました。

 

そのような状況なので、もうすでに1次医療の崩壊が始まっています。