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ヘパリーゼ

今回は「ヘパリーゼ」です。

肝臓を意味するヘパと、酵素のLiseの間抜けな造語で、便所の芳香剤を作っていた会社が今は膀胱炎の薬と称していんちきな商品を売っている(その他多数お笑い命名されたラインアップあり)が、ヘパリーゼという命名は、便所の芳香剤メーカーのお笑い命名に匹敵する間抜けな造語です。

外科医だと、肝動脈をHepatic arteryと呼ぶので、肝臓のギリシャ語に当たるHeparはなじみである。

 

 

 

さて、もう説明する必要も無いですが、肝臓を食べても、そして肝臓を分解?したものを摂取しても、肝臓は良くなりません。

 

二日酔いで肝臓が痛んでいるから、肝臓水解物を摂取する、もしくはあとから摂取すると二日酔いに効くと思うのは、何かのギャグとしか思えない。
MRでさえ効くと思っている者がいるから、日本はやはりおめでたい国だ。

 

 

二日酔いの原因は、アルコールそのものではなく、その脱水素酵素で分解されたアルデヒドによって起きる現象で、二日酔いの科学的(理論的)対処法は、コレが比較的正しいと思う。

肉体的には脱水症状を起こしているため、水分を大量に補給することがまず第一である。さらに肝臓でのアルコール分解には糖分が必要であり、糖分を摂ることも有効となる。水分補給時、ただの・お湯よりは、スポーツドリンクの方が水分糖分を同時に摂取できるので望ましい。ただし、おコーヒーカフェインの利尿作用があるため避けた方がよく、胃炎を起こしている場合、胃への刺激となるため、冷たい飲み物は好ましくない。なお、この2点は前夜就寝前に行っておくことで、ある程度、二日酔いの予防策ともなるものである。
引用元:WikiPedia
この後の漢方のくだりは、漢方好きの医者か薬剤師が書いているのだろうが、ロジックとしても臨床的データとしても、根拠は希薄です。
 
 

[caption id="attachment_206" align="alignnone" width="632"] 出典元:PhotoAC[/caption]

>この画像は二日酔いで出てきたけど、依存症のほうの構図かな(笑)

 

 

この肝臓水解物は

肝臓の働きを助け[4]、飲酒時における体内のアセトアルデヒド代謝を促進する[5]
WikiPediaで記載があるが、Referenceがコレだから笑ってしまった。
 
Reference
[5]二日酔い予防に効く?「肝臓水解物」ってなんだ!:https://www.j-cast.com/2009/12/03055382.html?p=all

 

 

 

あまりにばかばかしくて、PubMedで検索する気もうせたので、最後にコレを書いて終わりにします。

 

最後に、「ヘパリーゼ」は二日酔いに効くなんて一言も書いてありませんよ。
メーカーのホームページを抜粋すると

お酒を飲む機会が多かったり、偏った食生活が続くと、タンパク質やビタミンが不足しがちになり肝臓の機能にも負担がかかります。新ヘパリーゼドリンクは、肝臓の働きを助ける成分である肝臓水解物とジクロロ酢酸ジイソプロピルアミンを主成分にコンドロイチン硫酸エステルナトリウムや、ジオウ乾燥エキス、ゴミシエキス等を配合した滋養強壮保健剤です。体の内側から胃腸の働きや肉体疲労などを改善します。味は飲みやすいパイン風味です。
引用元:新ヘパリーゼドリンク
そして、効能・効果は
滋養強壮、胃腸障害・栄養障害・病中病後・肉体疲労・発熱性消耗性疾患・妊娠授乳期などの場合の栄養補給、虚弱体質
引用元:新ヘパリーゼドリンク

 

ほら、ココで書いてあるとおりです。

「このドリンクには肝臓の働きを助ける(であろう)成分が入っている」としか書いてありません。
決して
「このドリンクは肝臓の働きを助けます」
とは書いていません。そりゃ、そんな効果ありませんから。