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ビタミンC

ビタミンCに風邪の予防効果も、風邪の病悩期間を短縮する効果も無い

正確に言うと、医学的根拠も統計学的根拠も全く無い。単なる都市伝説。

コーラに辛口と甘口が有る

と同レベルの与太話である。

では、何故このような都市伝説が生まれたのか?

出典元:PhotoAC

それは、ノーベル賞を2度受賞したライナス・ポーリングLinus Carl Pauling、1901年2月28日 – 1994年8月19日)という科学者が、雑誌(論文ではなくてあくまで一般書籍)に
「大量のビタミンCや他の栄養素を摂取する健康法」
を提唱したことからはじまった。

彼の提唱する理論は、単なる想像から来る仮設が多く、それを裏付ける理論やデータが非常に薄い。
例えば、ワトソンとクリックが1953年にDNAの生体内構造である「二重らせん構造」を発表する前に、ポーリングはほぼそれに近い「三重らせん構造」を提唱していた。

ただ、この3重らせん構造の根拠が薄く、たまたま後年判明した2重らせん構造に近いので業績が認められた。

話を戻すと、ビタミンCの大量摂取の風邪に対する効果は、理論すら薄く、もちろん臨床データ的な根拠もなく、単なる小説に近い、彼の空想に近い。

後年それを裏づけるデータが出てきたと主張するヤカラも要るが、例えばこんな論文がある。

ビタミンCの大量投与のかぜ症候群に対する治療効果についてTreatment of Common Cold and Influenza by Administration of Large Doses of Ascorbic Acid

引用元:CiNii

コレは一応英語の論文ではあるが、掲載ジャーナルは
健康科学
健康科学 (5), p59-64, 1983-03
九州大学健康科学センター

チョット笑ってしまった。

と言うことで、びたみんCを大量に接種しても、風邪の予防にも、病悩期間の短縮にもならない。