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早退

私は以前武道をしていた。7年間の間、稽古を一度も休んだことがない。
自分の中での武道の存在がそういうものだからだ。

出典元:PhotoAC

正確に言うと、ひどい下痢になった時、前に立って稽古を指導する私の顔色があまりに悪いのを師範代が見かねて、事情を聴いてくださり、師範代が皆の前に立つ指導を変わってくださった。
もちろん私は後ろでみんなと一緒に稽古に参加した。

私は、仕事を一度も休んだことがない。正確に言うと、入院して手術を受けたことがあり、その間だけ休んだ。
自分の中での仕事の位置づけがそういうものだし、さらに、職場の中での自分の位置づけがそうだからだ。つまり、私が職場での唯一無二の存在だからだ。

最近風邪や体調不良で仕事を休む連中が多い。もちろん体調不良で仕事を休むのは当然認められているし、必要であれば休めばよい。
ただ、休むことに対する自分の中での重要性の問題だ。

風邪をひいて、「じゃあ、仕事を休もう」とする。
ただ、それが仕事ではなくてコンサートだったらどうだろう。
10年に一度も来ないアーティストの、そしてチケットが非常に入手困難なアーチストのコンサートの場合、同じその風邪で、同じ体調不良でコンサートをあきらめるかどうかだ。

もう一つ、自分が風邪で休んで、職場の仕事に何か支障をきたさないかどうかだ。
自分が休んだら職場の仕事が止まってしまう場合、もしくはそれに近い場合、休むということはよほどの状況だ。

 

ホイホイ風邪で休めるというのは、自分の職場での位置、自分の重要性がそれまでの人物ということだ。