レクサス
レクサスが日本で立ち上がったのは2005年なので、今年で14年。
ブランド立ち上げと同時に、前月までトヨタのソアラとして販売していたものをいきなりレクサスSCと名前とメーカーのバッジを変えただけと、若干のバンパーのお色直しだけで70万円も高い価格で販売するという、ボッタクリ商法で開始したブランディングだが、現在はどうだろうか。
セルシオからLSに名前が変わって、フラッグシップとして、価格が徐々に上がって、こんな感じだ。
では、対抗馬のメーカーの素のグレードを見てみる。
メルセデスSクラスだ。
1138万円
BMWの7シリーズは
1090万円
アウディのA8は
1140万円
単に車の大きさだけから言うと、LS、Sクラス、7シリーズ、A8は横並びだが、車の造りというか、かかっているコストから言うと、御三家は1000-1100万ならば、LSの適正価格は750万円といったところだろう。
吉野家は安くてうまいというのが会社としてのフィロソフィである。
だが、もし仮に、吉野家が3000円のうな重を販売する場合、たとえ会社の適正販売価格3000円であっても、その価格で販売するのはナンセンスだ。
たとえば3000円の吉野家のうな重と専門店のうな重で比べた場合、老舗のうなぎ専門店の3000円のうな重では、かかっているコストも、そして老舗として培ってきたノウハウに、パッと出の吉野家のうな重が勝てるはずが無い。
もちろん吉野家には創業者の強い思いとフィロソフィが強く息づいているので、高級路線に路線変更するような馬鹿な行為はしない。
今のトヨタは、創業者の
”全国民に安くてよい車を提供して国民尾生活を豊かにする”
と言う強い思いを完全に忘れてしまっている。
日本の車文化はまだまだ未熟だから、こんな安っぽい車に御三家と同じ価格を出すユーザーがいるのだから、めでたいめでたい。
2019年9月23日